来年の手帳を買った。
ウィークリータイプの、見開きで左半分は一週間の予定、右半分は罫線が引かれた自由に書き込めるタイプだ。
かれこれ7年くらいはこのタイプにしている。
去年の暮れに買った今年のも当然そのタイプ、だけど。
開いてみると右半分は空白ページが目立つ。というか左もそんなに埋まっていない。
ちゃんと書き込まれているところと言えば、最初の数ページにある月間カレンダーのページくらいだ、それも予定がちらほら書きこまれている程度である。
このままだと、今年もこの大量の余白を残した紙の束を捨てることもなく、去年までの手帳達の上に積み重ねることになりそうである。
僕は手帳を使うのが絶望的にへたくそなのだ。
1月くらいはその週に思いついた考えをまとめたり、メモを視覚的にしてみたり、なんとか工夫をして予定と日々の記録の両立を図ろうとしているものの
やはり長くは続かず。2月くらいで書かなくなってしまう。
書店に行けば、「手帳活用術」「できる人の手帳の使い方」なる本や雑誌の特集なんかが数多あるわけだけど、
自分にあったやり方を自分で見つけたいという意味のない意地と、
雑誌の特集で取り上げられている書き方を真似ている自分を意識してしまい、なんとなくこっぱずかしい気持ちになってしまう。
できないくせにプライドが高いので、ちっとも手帳術が上達しない。
おまけに生意気にも仕事とプライベートの手帳は使い分けたくなるタイプで、
仕事のはどっかのノベルティのノートを使っているので、余計プライベートの手帳は書くことがない。
多分、1週間過ぎたら白紙のまま次のページに移っちゃうこのタイプの手帳も、絶妙に自分の性に合っていない。
でもやっぱり手帳をうまく扱えている人には憧れてしまうのである。
アイディアを言語化したり、思考をビジュアル化したり、Todoリストなんかうまく活用しちゃったりしてさ。かっこいいよね。
そうか、ここで書くネタを書けばよいのか。
と思いたち、書く内容やどんな表現がいいか、考えながら、
おもむろにiPhoneを手に取り、打ち間違えながらメモアプリの画面をポチポチ叩いていた。
週が変わり、また余白を残したまま手帳は次のページに進む。